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ダニ対策

ダニとは

ダニとは系統発生学的にクモやサソリに近い生物で、少なくとも2万種以上が確認されています。

一般住宅で普遍的に見られるのは15種類程度です。

英語では、大型のダニをTick(ティック)、小型のダニをMites(マイツ)と呼びますが、日本ではダニという共通の呼称を用います。

ダニは屋内ダニ(家屋内固有種)と屋外ダニ(迷入種)に分類されます。

屋内ダニは、いずれもHouse Dust Mite(ハウスダストマイト)と呼びます。

家屋内で一生過ごし、主に畳やジュウタン、寝具、衣類、ぬいぐるみ、布製椅子、布製ソファ、食品などに生息しています。

屋外ダニは、自然界のいたるところにいるダニの総称です。

腐植生性や動物寄生性、植物寄生性、捕食性、食菌性、雑食性など様々です。

通常、屋外で生息しているダニが鳥やネズミ、ペットなどの動物などに付着したり、風などで偶然に家屋に浸入してくるダニのことをいいます。

ダニの種類

ダニ目は、主に気管系の状態によって7つの亜目に分類できます。

その中で屋内塵から普遍的に検出される4亜目と犬の散歩などで草むらで被害を受けることがある後気門類について説明します。

無気門亜目

無気門亜目のダニ類は、ほとんどが雑食性で室内塵中や食品中などに生息する種も多い屋内ダニを構成する主なグループです。

人体に対する直接的な被害をもたらす種はヒゼンダニなど限られた種ですが、ヒョウヒダニ類はアトピー性皮膚炎の原因となる主要なアレルゲンとして注目を集めています。

また、コナダニ類やニクダニ類の中には食品などに発生して、経済的な被害を与えるものなどが多く含まれています。

前気門亜目

前気門亜目のダニ類は、大きさや形態が多様で小型のものは体長0.2mm程度、大型の種では体長2mmを超えるものがあります。

形態も変化に富んでいて、鱗片状や花びら状に変化した毛で覆われているものが存在します。

体色は黄や橙、赤、緑、褐色など有色のものも多いのが特徴です。

野外に生息する自由生活性の種は捕食性のものが多く、動物寄生性の種は多くありませんがツツガムシ類のように病原性微生物を媒介するものや、人の毛嚢内に棲む特殊な生活をするものもいます。

ツツガムシ類は幼虫が脊椎動物から吸血しますが、ツツガムシ病を媒介する種があるので衛生害虫として重要です。

一生を植物上で生活し植物から吸汁するハダニ類の中には、農作物に大きな害を与えるものもあります。

中気門亜目

中気門亜目のダニ類は、体長0.3mm~1.2㎜程度で1対の気門を第2~4脚基節の外側方に有し周気管が発達していて、これらの形状が同定や分類をする際の重要な特徴として利用できます。

森林の土壌中や植物・動物上に生息して、自由生活をするものが大半ですが各種の動物に寄生する種も少なくありません。

自由生活をする種の多くは捕食性で、昆虫などの小動物を捕食します。

また、ハダニやセンチュウなどを捕食して、農業害虫の天敵として有用な種もあります。

隠気門亜目

陰気門亜目のダニ類は、一般にササラダニと呼ばれ多くの種は土壌中に生息しますが、家屋内の環境中でも少なからず検出されます。

これらは屋外からの迷入と思われるものもありますが、いくつかの種は明らかに好屋内性で時には大量に発生することがあります。

しかし、雑食性で人体に対する害はないのが特徴です。

屋内環境に生息するイエササラダニなどはツメダニ類など捕食性のダニの餌となるので、ツメダニ類の大量発生の原因となることがあります。

後気門亜目

陰気門亜目のダニ類は、吸血性のマダニに代表されます。

ダニ類の中では大型で通常2~4mmぐらいの大きさの種が多いが、特に大型の種類では10mmに達するものもあります。

胴部は扁平、第4脚の後方に気門板がはっきりと認められるのが特徴です。

吸血すると大きく膨らみ、体長は3倍程度にもなります。

主として哺乳類や鳥類、爬虫類から吸血します。

幼虫、若虫、成虫のいずれの時期にも吸血しますが、各発育時期に十分に吸血すると宿主から離れます。

ハイキングやキャンプ、登山、山菜採りなど、野外に出かけた際に寄生されて帰宅してから発見することも少なくありません。

ダニの繁殖条件

ダニの対策にあたっては、ダニの生息条件を認識した上で対策を講じることが重要です。

一般的には、以下4つの条件がそろうことで繁殖するといわれています。

  • 温度が25℃~33℃
  • 湿度が60%~90%
  • エサがあること(フケ・アカ・食べ物のくず等)
  • ダニが潜り込める場所があること